拙者せっしゃ親方おやかたと申すは、お立合たちあいうち御存知ごぞんじのお方もござりませうしょうが、 お江戸をって二十里上方かみがた相州小田原一色町そうしゅうおだわらいっしきまちをお過ぎなされて、青物町あおものちょうを登りへおいでなさるれば、 欄干橋らんかんばし虎屋藤衛門とらやとうえもん只今ただいま剃髪ていはついたして、円斎えんさいと名乗りまする。

(以下略)

ご存じ、外郎売からの一節。

そう、この文章にある「相州小田原」の小田原駅です。
なかなかに立派な駅ビル。
駅を出るとすぐに見える、小田原城。